デザイン単価を安くする=クオリティが下がるのか? 〜デザイナーのタイムイズマネーについて〜

タイムイズマネー

時間=お金。
きっとおわかりのように、結論はYESです。
この記事では、その意味について、少し掘り下げて考えてみたいと思います。

もちろん、デザイナーは美的センスや特殊能力を持っていて(自画自賛^^)
更に勉強したスキルも持ち合わせているので、それがスキルの価値となり価格となります。
でも、それだけではなく、たくさんの工程を経てデザインは世に出ているということをお伝えできればと思います。

ここでは、デザインの特殊能力やスキルのことはさておき
「デザイナーが作るデザインには、なぜお金が必要なのか」
また、デザイナーがデザインする時に気をつけていることや、外せない工程について、などなど深く掘り下げます。

この記事は、意味なく単価を上げるということではなく、デザイン料金に疑問を持つ方や、必要不可欠なデザインの工程があるのにも関わらず、それに見合った見積りがなかなかできないデザイナーさんへ、少しのヒントになれば幸いです。


単価を安くすると起きること

単価を安くすると
何が起こるかというと…
時間がない中で、急いで仕事をしなければいけなくなります。

安く作る、という事は時間がかけられないことなのです。
要するにクオリティが下がる。(例外もありますが)


例えるなら、
●建築物を安く速く仕上げる為の、手間や材料を省く危険な工事。
●食品を長持ちさせる為に、添加物を入れて調理工程の時間を短縮する。
●一部の農業でいまだに使われる除草剤。手間暇かけて草や虫をとらずに使われる農薬のこと。
これらも安い単価から起きることです。

安いがゆえに、沢山の仕事を請け負うと、時間にもっと忙しくなり時間に追われる。
忙しいとは心を亡くすと書きますね。

心を亡くしたデザイナーが、心に寄り添う時間はなくなり、安い単価が招く悪循環が起きてしまいます。
価格競争は、大量生産の大手企業には勝てることはなく、しかも1位にならなければ2位以下は全て負けだと言われています。
例えて言えば、Amazonで商品検索をした時に、二番目に高い商品を選ぶ人はいないからです。


デザインに時間が必要な理由

デザインの工程は、いろいろありますが、時間が無い中でデザインをすると、どんな危険があるのか。まずはデザイン工程の一部をご紹介いたします。

●リサーチ
このリサーチの時間が取れないと、何かと危ない。オリジナル制作していても他の造作物と酷似…などと恐ろしいことが起こらないように、ロゴなどは意匠検索などをかける。著作権問題には特に配慮が必要となる。

●構成
コンセプトの立案や、デザイン案を出し、時間を空けて、熟考熟成させることやチェックが必要。

●フォントやカラーの検証
なんども当てはめてみる検証を積み重ね時間がをかけ、良いものが生まれる。

●文字調整
文字は並べるだけではなく、カーニング調整やバランス調整を細かくする。

●SEO対策
ディスクリプションと言われる、検索した時に出てくるタイトルや説明文。
それは人が見て選ばれるとても大切なことなので、一目で見てサイト内容がわかるものでなければなりません。そのためには、効果的な文章作りや文字数チェックには時間をかけて熟考が必須。

このように、一言に「デザイン」
と言っても、実はたくさんのアンテナと時間を使って、細かな検証が積み重ねられています。


また、人間の脳みそは集中しすぎると、考えやアイデアが固着し、そこから離れなくなる…ということが起こります。
一旦時間を置き、俯瞰(ふかん)して見ることも大切。

これは、大切なシステム作りなんです。

できれば、区切りの良いところで一旦散歩にでたり
シャワーやお風呂…。
料理をして美味しいものを食べる。

夕焼けを観ながら音楽を聴く癒しの時間。
スポーツ。
海に行く。
コンサートや映画鑑賞。

友人との談話…。
動物との触れ合いの時間。
よく眠る。
などなど…


このように、全く違うことを入れ込む時間がとても大切なのです。
私がフリーランスでいるのもその一つ。
これは、どんな凄い建築家やデザイナーも少なからずやっていることなのです。

「デザインナーには時間のゆとりが必要」な訳

私はデザイナー歴20年。
その前の、音楽で空間を演出デザインをする仕事も入れると通算30年近くになります。
企業やデザイン事務所にいたこともありますが、今はフリーランスでしか仕事をしません。

理由は、熟考するためには、マイペースでいることがとても大切なのです。

そして、この20年の長い時間を経て、デザインを吟味する為に行きついたのは、
がむしゃらにデザインだけにひたすら没頭するのは効率が悪いということ。

また、デザインに余白が必要なように、時間の使い方にも余白がとても必要で
「一旦離れて、見つめ直す時間がとても大切。」
ということです。

もちろん得意なことなので、短い時間でパパっと作ることは出来ますが、それだけでは完成品とは言えないのです。

単価を下げないこととは、時間を確保すること。
時間をかけて作る物は、よく考えたりチェックの時間をたくさんかけられる。

日々変化し、新しくリセットされた脳の状態で、
いろいろな頭で
いろいろな角度から眺める。
そんな時間をたくさんかけられるのです。

そして、より良いデザインに精査され、
クオリティの高いものが生まれていくのです。

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と、いうことでデザイナーにとっての時間確保は、
とても重要で、そこを安易に考えるのは危ない…というお話でした。

そして、価格や単価をきちんと見積もる、ということは、
「丁寧に作られた価値あるデザインをご提供できる」
ということにつながり、ご購入いただくお客様にとっても
ご満足いただける商品となるのではないでしょうか。

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